タルセバとアバスチンの併用療法(JO25567試験) [EGFR遺伝子変異陽性肺癌]
2014年8月のLancet OncologyにJO25567試験が掲載されました。
この試験は、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんの一次治療におけるエルロチニブ(商品名:タルセバ)とベバシズマブ(商品名:アバスチン)の併用療法とエルロチニブの単剤療法の有効性および安全性について比較検討することを目的として行われた第二相ランダム化試験です。
当初、この試験はそれほど注目されていませんでした。タルセバにアバスチンを上乗せしたくらいでそんなに効果に差が出るだろうと思っていない人が多かったからです。
しかし、上記のように、タルセバにアバスチンを上乗せすることにより6か月もの無増悪生存期間の延長が示されました。
奏効率は上記のように大差ありません。
OSの解析は行われていませんが、曲線をみる限りは差が出そうな勢いです。
この結果を単純にみてしまうと、タルセバ+アバスチンは標準治療として日常診療に受け入れられそうですが、あくまでこの試験は第二相ランダム化試験ですので、エビデンスレベルは低いと判断します。つまり、この試験1本の結果でタルセバ+アバスチン療法は素晴らしいという結論は時期尚早だと言えます。
実は、欧米でも同様の試験が行われており、当初はその試験の結果も合わせて結論を出す予定でしたが、症例集積が進まないこともあり最終的な結論には時間がかかりそうなため、日本で上記試験の検証が行われそうです。
最終的な結論は今後行われる上記を検証する第三相試験の結果待ちとなりそうです。
この試験は、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんの一次治療におけるエルロチニブ(商品名:タルセバ)とベバシズマブ(商品名:アバスチン)の併用療法とエルロチニブの単剤療法の有効性および安全性について比較検討することを目的として行われた第二相ランダム化試験です。
当初、この試験はそれほど注目されていませんでした。タルセバにアバスチンを上乗せしたくらいでそんなに効果に差が出るだろうと思っていない人が多かったからです。
しかし、上記のように、タルセバにアバスチンを上乗せすることにより6か月もの無増悪生存期間の延長が示されました。
奏効率は上記のように大差ありません。
OSの解析は行われていませんが、曲線をみる限りは差が出そうな勢いです。
この結果を単純にみてしまうと、タルセバ+アバスチンは標準治療として日常診療に受け入れられそうですが、あくまでこの試験は第二相ランダム化試験ですので、エビデンスレベルは低いと判断します。つまり、この試験1本の結果でタルセバ+アバスチン療法は素晴らしいという結論は時期尚早だと言えます。
実は、欧米でも同様の試験が行われており、当初はその試験の結果も合わせて結論を出す予定でしたが、症例集積が進まないこともあり最終的な結論には時間がかかりそうなため、日本で上記試験の検証が行われそうです。
最終的な結論は今後行われる上記を検証する第三相試験の結果待ちとなりそうです。
2015-04-23 11:50
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